長身で、ギターを持つ姿がかっこよくて、その上甘いマスク、日本のロック少女ファンにとっては、天使のような存在が、1985年に登場したCharlie Sexton。17歳のCharlieが目指していたのは、当時からちょいと渋いギター・スタイル。女子が騒ぐことで、男子が引き、本物のアーティストとしての評価が下がる、なんてくだらない評判を封じ込めるように、女子が力の限り応援したアーティストの一人でした。

振り返れば、Charlieが音楽業界で商業的に成功したという実績はあまりにも少ないのですが、ニューロマンティック、ブリティッシュ・インヴェージョンといったUKの波だけではない、アメリカからのキラキラもあったという証が彼のキャリアのひとつとなっています。
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プロモーションでの初来日時には、ホテルで大きなパーティーが開かれ、これは何かレーベルのパーティーだったかもしれないけれど、Charlieは大々的に取り上げられ、次世代のビッグな新人として紹介されました。

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酔ってはいませんw

         

その初来日では、業界の女子、お姉様方と共に(当時私はペイペイの女子でした)

ラジオを通じ、チャーリーとのリスナーイベントを開催したり、来日中の盛り上げを楽しみました。東郷さん率いるMusic Life、真理子さん率いるRock Showの編集のみなさんとも切磋琢磨しながら、がんばりました。あの頃って、ラジオも雑誌も、レコード会社もプロモーターも、みんなで楽しく時には厳しく、でも楽しく仕事をしていたという印象があります。

 

Charlieが滞在中、赤坂のメヒコリンドで生放送前の食事会があったのですが、

(その時間しかスケジュールが合わないという。。。)メキシコ料理といえば、マルガリータ!生放送前に飲んでしまい、2、3時間後の生放送ではありましたが、みんなでちょいと酔っ払い、かなりお目玉をくらった思い出もあります。もちろん生放送はしっかりやりましたよ〜。いつもよりテンションアップでしたが・・・・。そういう問題ではありませんよね。反省してます。メヒコリンドの前を通ると、あの時を思い出します。
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これはメヒコリンドではなく、カニのお店に行った時。
カニのポーズです。
 

 

初の来日公演では、曲間の間がかなり気になって、ショウとしてどうなのかってハラハラしましたが、Charlieはマイペースに自分の音楽スタイルを貫き通していました。

そうそう、彼の人となりですが、私が会った数多くのアーティストの中で、Top5に入るほどの、穏やかで、優しい、マイペースで、オラオラ感が1mmもない人です。それが誰かを踏み台にして這い上がろうということに欠けていたから、コマーシャルサクセスに見放されてしまったのかもしれませんが、ギタリストとしての本分を生涯にわたってキャリアとしてやってこれているのは、彼のそんな音楽に対する素直すぎるぐらいの一途な思いがあってのことだと思います。

 

88年でしたが、氷室京介さんがソロとなる時に、Charlieにギターを弾いてもらおうと計画し、ロスのスタジオでレコーディグしたことがあります。私はコーディネーションというか、お目付役というか、そんな役割で参加しました。氷室くんの自宅で鍋をつつきながら、彼の熱い思いをみんなで感じ、何としてでも実現させたいと思った企画。

当時のマネージャーの土屋さんと喧々諤々の口論もしながら、実現に向けて歩いて行ったこと、(土屋さんは亡くなってしまいましたが、良い経験をさせてくれました。ありがとう)ロスに滞在中、Charlieの自宅でバーベキューをやるので、氷室くん、たまちゃん(奥さま)と出かけたこと。(ハーレーでスティーヴ・ジョーンズが来た時はびっくりしました)みんなで心を通わせ、「Angel」が完成したこと。その時も、Charlieの穏やかで、ミュージシャン気質のスタイル、ギターの音は、氷室くんの新しい旅立ちに、ひとつの華を添えることができました。

そして日本で女子だけが騒いでいたという印象があったCharlieを、氷室くんの手によって、アーティストとしての幅を広げることができたのは間違いありません。

 

その後Londonに行くことになって、Charlieと氷室くんのステージを見ることはできませんでしたが、Charlieは本格的にヨーロッパでのプロモーションも始めるようになり、ある日Londonに来たのです。ミニ・パーティーもあり顔をだしましたが、日本、アメリカ以外で会うCharlieに新鮮な思いを抱きました。イギリスのメディア中心だったので、インタビューはできませんでしたが、見慣れた顔を見て、少し安心してくれたかもしれません。

 

その後活動の状況は気にしてはいましたが、サイド・プロジェクトでの活動などを経て、Cahrlieがボブ・ディランのツアー・メンバーとして来日。いまではツアーのレキュラー・メンバーとして知られていますが、当初はすごいことだと、嬉しく思ったものです。その時に、本当に久しぶりに会いました。宿泊先の近くのスタバで待ち合わせて、お茶しながらリハ前の時間を過ごしました。「ボブ・ディランはね、同じ曲でもその日によってアレンジが違うから、毎日リハをしないと大変だよ」と言っていました。結婚して、子供が生まれたことも話してくれました。メールは苦手だとも・・・
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スタバでお茶した後に、ホテルの方に撮っていただきました。 

 

あれからまた随分時が経ってしまいましたが、その子供がミュージシャンとしてデビューしました。Charlieにそっくりな男の子、Marlon Sextonといいます。Hunter Sharpeというバンドのギタリストとして活動。彼の夢は、長く音楽を続けていたいということです。

私の会社でHunter Sharpeを契約することになったのも、何か感慨深いものがあります。ぜひ応援をお願いいたします。と最後は宣伝!縁ってすごいな〜。
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Hunter Sharpe

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Marlon